幸せがこわいの心理

ずっと幸せが怖かった。その後にきっと、必ず、不幸が来るのだ。

そんな思い込み、いや、思い込みではない、経験上そうだった。

苦しみのあとには幸せが、その後には苦しみが、そしてまた、幸せが。

そんなことの繰り返し。

禍福はあざなえる縄のごとし、諺そのままの人生だった。

 

いつからかちょっと不幸を選ぶようになった。

思い切りの幸せはいらない。

すごく不幸もいや。

ちょっと不幸。それが一番居心地がいい。

いつなくなるかと不安を感じる幸せもなく、恐ろしく不幸でもないから

毎日落ち着いていられる。

ただ、時に泣きたくなる。幸せが欲しくて泣きたくなる。

そんな日々を20年近くも過ごしだのだろうか・・・。

 

いろいろあって、残りの人生も見えてきたからか幸せになろうと思った。

なってもいいよと自分に許してあげられた。

 

幸せが怖い。自分がこんな幸せになってもいいのか、そんな風に思う人、

けっこういると思う。

 

その心理を考えてみた。

私みたいに振り幅の大きい人生だからそうなった人もいるんじゃないかな。

そんな人は小さくてもいいから幸せ体験をつみかさねて、

幸せ、そのあと別に不幸にならないというのを体験していくのがいい。

 

人はそもそも変化を恐れる本能がある。それは生きていく上で身を守るために

必要なこと。変化すなわち未知、命の危険となっていたのだ。

だから現状が一番安心して生きていける環境なので、

急に大きな幸せが舞い込んできたら不安に思って当然。

大きな変化だから。

マリッジブルーなんかもそれなのかな。

少しづつ変化に慣れていって幸せが日常になれば大丈夫。

そうなったら幸せがずっと続くよ。

 

もう一つ。

ものごとには必ず光と影があり、大きな幸せがくるとその裏にある影を

感じてしまうのだろう。

その影を無意識に感じて不安をかんじるような気がする。

その対処法は受け入れること。影の部分も受け入れる覚悟をすること。

今はすごく幸せでもこれからさまざまな困難もやってくる、それを

逃げずに受け入れて解決していく覚悟を持つこと。

 

そうすれば幸せは手放しに手に入れるものではなく

それに相応しいから手に入るのであって不安に感じる必要はなくなる。

 

幸せ恐怖症を克服するべく考えてみました。

もう克服できているかな。