父親が死ぬかもしれないって時に

私は自分の晩ご飯の方の心配をしてました。

母に週1回作ってもらう晩ご飯が唯一の栄養源・・・みたいな生活をしているもので。

父が集中治療室に入って(でもわりと元気なようで)

母は毎日面会に。

ただ、病院なんだし、何かあっても安心ですよね。

 

私の晩ご飯は今週いつもどおりに作ってもらえるの?!

電話しての第一声がそれでした。

父も今すぐどうというわけではないので(わかりませんけど)

母もうけて笑ってました。

 

父をそれほど気遣わない私にはそれなりの理由もあって。

親との関係って複雑ですよね。

それぞれ父に対してか・・・、母に対してか・・・

 何かの恨みごとを思わずに生きていた人はいるのでしょうか?!

 

いたらお話をしてみたいです。

どんな人なのでしょうか・・・、興味があります。

 

親にとっては子育ては初めて。だから必ず失敗する、と思っています。

だから、親を恨みに思わない子供はいないと思ってるのです。

大人になって親の気持ちもわかるようになると

その恨みつらみもなくなるのが普通だと思いますけどね。

 

ずっとそれをひきずって生きてしまう人もいて、

大人になれない人でしょうか。

以前、人間は20年間愛情を注がれないと大人になれない、という

言葉を聞きましてなるほどと思いました。

そんなふうに20歳までちゃんと愛情を注がれる人はさっき言った

親をまったく恨まない人なのでしょう。

 

そんなにいませんよね。

多くの人が歳とってもいつまでも子供の時の悲しい思いを持って

生きていくのでしょう。

私は親からの愛情がめちゃくちゃ欲しかった自分を理解した時に

親への恨みつらみはなくなりました。

何をいっても親に愛して欲しいですよ、かなうかなわないに限らず。

 

今は理解はできますが、わかる形にして愛してはくれなかった父に

対してわかる形で愛を感謝を返せない自分がここにいます。

 

だから自分の晩ご飯が心配。

ただね、父とはお互い形にせずとも理解し合えてるんです。

きっと父もうけて笑ってくれるでしょう。

ちょっとは寂しいでしょうけどね。

まぁ、基本男の人は子供のより嫁さんでもあるでしょうし、

ふふふ、いいんです。